2020/09/13 (日)
チーム

渡辺 直人選手 引退記者会見

9月13日(日)、今シーズン限りで引退を表明した渡辺 直人選手の引退会見を行いました。

渡辺 直人選手 引退記者会見

渡辺 直人選手 挨拶

本日はお集りいただき本当にありがとうございます。
そしてこのような場を設けてくださった球団の関係者の方々、本当にありがとうございます。
この度、私渡辺直人は、現役生活を引退することを決断いたしましたことをご報告いたします。
ここまで野球を続けていく上で支えてくださったすべての方々に感謝申し上げます。
14年間、本当にありがとうございました。

一問一答

記者:
自らの言葉で引退を発表された、今の心境は?
渡辺直選手:
まだシーズンの最中ですので、自分のことでこういう引退の発表の場を作っていただいたことに感謝しています。
自分の中で1つ区切りをつけたいということで、今の時期に発表させていただきました。
記者:
引退を決めた理由と時期を教えていただけますか。
渡辺直選手:
具体的な日にちは覚えていませんが、シーズン半分が過ぎて、やっぱり自分の出場機会がなくなったと、それが一番の決め手です。
コーチ兼任ということで、今までは自分が上手くなりたい、試合に出て活躍したいと強く思っていたが、(今は)試合に出ている若い選手の成功がものすごく嬉しく感じるようになり、若手の成長を手伝えていること、若手の必死な顔を見れていることにすごく幸せな気持ちになるようになり、これはやっぱり選手としては違うのかなということで決断しました。
記者:
これまで「自分がやりきったと思えるまで絶対にユニフォームを脱がない」とおっしゃっていた言葉が印象に残っているが、今はやりきったという気持ちか。
渡辺直選手:
引退を決めた今でも野球を上手くなりたいと毎日練習していますし、何より野球が大好きなので、なかなかやりきったと言えるところまでは正直いっていない。
今でも上手くなりたいと思います。
記者:
引退を決めるにあたって誰かに相談しましたか。
渡辺直選手:
引退することは誰にも相談せず自分で決めました。
記者:
家族にはどのタイミングで話されましたか。
渡辺直選手:
今週火曜日にGMにお話しをさせていただいたが、その前日に家族に話しました。
記者:
家族はどのように受け止められましたか。
渡辺直選手:
お疲れさまと言ってくれた。
記者:
同学年の選手たちが少しずつユニフォームを脱いでいく中で、渡辺直選手は野手としては最後になりました。そのあたりの意識はいかがですか?
渡辺直選手:
同学年には素晴らしい選手がいっぱいいて、そういう選手をすごく尊敬しています。
ユニフォームを脱ぐ時期は様々だが、そういう選手たちと同じ時期を闘ってきたことは誇りに思います。
記者:
発表のタイミングを今日に決めたのはなぜですか。
渡辺直選手:
コロナの状況でなかなか試合に、球場に足を運びたくても運べない、今まで応援してくれたファンの方々、知人、友人に、最後に自分がプレーをしている姿を目に焼き付けてほしいなという思いでこの時期に発表することを選びました。
記者:
最後にユニフォームを脱ぐ球団が楽天だったということに対しての想いはいかがですか。
渡辺直選手:
楽天に入団して、いろんなことがあって、最後もまた楽天のユニフォームを着て引退するというのは、自分の夢だったので、幸せだなと思います。
記者:
なぜ「夢」と思えたのでしょうか。チームへの想いを教えてください。
渡辺直選手:
今の自分があるのは入団して、若いときにいろんな経験をさせていただいたから今があるので。いつか恩返しをしたいという思いをずっと持っていました。
楽天で引退できてよかったです。
記者:
楽天に戻ってきて、楽天のユニフォームを着てグラウンドに立てたこと、今振り返ってみてどうですか。
渡辺直選手:
楽天いたときも、他球団に移籍してから仙台に戻ってきたときも大きな声援をいただいた。
(涙をこらえて)その声援に、助けられて、その声援に応えたいと、楽天のユニフォームを着ていても、他球団のユニフォームを着ていてもその想いは変わらなかったですし、ファンの声援に本当に勇気を与えていただきました。
記者:
今流している涙にはどんな思いが込められているのでしょうか?
渡辺直選手:
感謝です。
記者:
引退についてチームメイトも知っていましたか?
渡辺直選手:
数名、自分が決断したあとに、決断したことを話した選手はいます。
記者:
今日の練習では選手たちに伝えられましたか?
渡辺直選手:
昨日みんなの前で報告させていただきました。
記者:
差支えなければどの選手からどんな言葉があったか、教えてください。
渡辺直選手:
それは…(勘弁してください)。
記者:
これまでのプロ生活で記憶に残るシーン、思い出はありますか?
渡辺直選手:
いっぱいありますけど、2009年クライマックス・シリーズに出れたことは良い思い出ですね。
記者:
(2009年のクライマックス・シリーズ進出は)チーム全員で勝ち取った権利だったと思いますが。
渡辺直選手:
やればできるという、そういう気持ち、そういうのを勉強できた年だったんじゃないかなと思いましたし、何より、負けるくやしさはいっぱい経験しましたけど、勝つ喜びというのを初めて知ることができた瞬間だったと思うので、良い思い出です。
記者:
ここまで現役生活を頑張ってこられた原動力は何ですか。
渡辺直選手:
やっぱり素晴らしいチームメイトの存在。そしてあたたかいファンの存在ですね。
記者:
今後の目標、シーズンがまだ残っていますが、やり残したことはありますか。
渡辺直選手:
優勝したいです。
個人的には正直やり残したことはない。
これをやっておけばよかったとか、もっと(良い)成績を残せたなということに対する後悔はないです。(成績は)常に目の前のことを全力でやってきた結果なのでそこにやり残したことはないです。
やっぱり、僕はまだ優勝を経験したことがないので、チームとして、みんなで喜び合いたいなと思います。
記者:
その優勝に向けて、今後渡辺直選手はどんな姿を見せていただけますか。
渡辺直選手:
最後まで勝つための1つのピースになれるように、自分ができることをやっていきたいです。
記者:
ファンの皆さんへメッセージをお願いします。
渡辺直選手:
本当に良いときも悪いときも、試合に出ていたときはもちろん、出場機会が減ってきている中でも多くの方に応援していただいて、本当に幸せ者だなと思います。
なかなか大きな声援に結果として応えることはできなかったかもしれませんけど、1つだけ言えることは、全力を尽くしたこと。全力を尽くした結果なんで、勘弁してくださいと。
本当に感謝の気持ちでいっぱいです。
記者:
これからもファンの皆さんもずっと渡辺直選手のことを応援しています。
渡辺直選手:
なんとか期待に応えられるように、優勝できるように、自分もがんばっていきたいと思います。
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