10月6日(火)の最終戦を以って、楽天イーグルスの2015シーズンが終了しました。大久保博元監督・松井稼頭央選手・藤田一也選手・嶋基宏選手・銀次選手・則本昂大選手・松井裕樹選手の試合後のコメントをご紹介します。
チームは、 57勝83敗3分の成績でパ・リーグ6位。この悔しさを来シーズンに晴らします。1年間、最後まで熱いご声援ありがとうございました。
2015試合結果
2015順位表
2015投手成績
2015打撃成績
年 | 試合数 | 勝 | 負 | 分 | 勝率 | 順位 |
2005 | 136 | 38 | 97 | 1 | .281 | 6位 |
2006 | 136 | 47 | 85 | 4 | .356 | 6位 |
2007 | 144 | 67 | 75 | 2 | .472 | 4位 |
2008 | 144 | 65 | 76 | 3 | .461 | 5位 |
2009 | 144 | 77 | 66 | 1 | .538 | 2位 |
2010 | 144 | 62 | 79 | 3 | .440 | 6位 |
2011 | 144 | 66 | 71 | 7 | .482 | 5位 |
2012 | 144 | 67 | 67 | 10 | .500 | 4位 |
2013 | 144 | 82 | 59 | 3 | .582 | 1位 |
2014 | 144 | 64 | 80 | 0 | .444 | 6位 |
2015 | 143 | 57 | 83 | 3 | .407 | 6位 |
本当に一年間ありがとうございました。
まずはお詫びの前に御礼申し上げます。本当にありがとうございました。
僕の好きな言葉の中に、『人は人と出会い、人と成る』という言葉がありますが、本当に仙台、東北が大好きになりました。
そして、きょう残っていただいているロッテファンの皆さんも、プロ野球ファンの皆さんも本当にありがとうございます。
本当に四年間ありがとうございました!
記者:長いシーズンを終えられて率直な気持ちを教えてください。
松井稼:悔しいシーズンでしたね。
記者:今シーズンを振り返って、松井稼頭央選手自身ではいかがですか?
松井稼:1つはやっぱり大きい怪我なく野球が出来たことが本当に自分にとって一番大きいことです。それは決して自分だけでは出来ないことなので、本当に皆さまに感謝しています。
記者:シーズンを通して外野を守ったことは初めてでしたが、いかがですか?
松井稼:今年、始まる前は不安との闘いでしたけれど無事にこうして1年を終えて、課題も見つかりました。そういう意味では、もう気持ちは来年に向けてしっかりやっていきたいなと。そう思っています。
記者:今年は2000安打も達成されて、長いキャリアの中でもまた特別な1年だったのではないですか?
松井稼:成績が良くないだけにそこがクローズアップされたので・・・。そういう意味ではこれだけ長くやらせてもらっていますし、それを積み重ねて出来たことが今年色々なことにつながったので。それが本当に1つ1つの積み重ね、1つ1つの積み重ねの大事さを充分に実感したシーズンでした。これからもシーズンで積み重ねが出来るようにやっていきたいなと思います。
記者:チームでは試合出場数トップですが、22年目を迎えてシーズンを闘う体力という面でいかがですか?
松井稼:1年目の外野として、ライトとして、あれだけの運動量がある中でこれだけ出れたということは当然、自信になりますし、また監督を始めコーチの方々の色々な考慮があったと思うのですよ。その中で今年はこれだけ長くやれたということは来年に繋げられるようにやっていきたいと思います。
記者:今シーズン、チームは2年連続の最下位となりました。
松井稼:大久保監督の下、その前の年、最下位でしたけれど、今年は優勝という目標を監督が掲げてきて、監督が責任を取られたと。本当に選手たちの責任でもありますし、選手は全員自覚していると思います。そういう意味では本当に来年しっかりとした成績を出せるようにやっていきたいと思います。
記者:シーズンが終了したばかりですが、このオフの過ごし方はいかがですか?
松井稼:まずは少し休んで。(秋季)キャンプに行くか行かないかはまだ分からないですけど、まあ行かない中だったら少し早めに始動はしたいなと思っているので。まずは少し休んでいる間にしっかりと課題・反省を自分の中で出して、それに向けて次に進めるように。オフシーズンは凄く大事になってくるので。このオフをどのように過ごすかを考えてやっていきたいなと思います。
記者:来シーズンは梨田監督が就任します。
松井稼:そうですね、僕が西武の時に監督をなされていて。本当に豪快な野球をすると思いきや、非常に細かい野球をされていたと、敵ながらに感じていたので。そういう意味では梨田新監督の下、どういう野球をされるのか、そこにしっかりと、その野球に合うようにやっていきたいと思っていますし。僕も良い状態でキャンプに入れるようにまずはしっかりとやっていきたいと思います。
記者:すでに見据えている来シーズンの目標はありますか?
松井稼:まず1つは怪我をしないように。まず1年間というのが自分の中で毎年課題になってきますので。体がしっかりできれば練習もたくさんできるし、試合もたくさん出ることが出来ると思います。そういう意味ではまずしっかりと体を作っていきたいと思います。
記者:最後に、来シーズンのチームの目標をお願いします。
松井稼:2年連続最下位で言うのもあれなのですけど、やっぱり目指すところは優勝。まずはここをしっかりと目標にしてやっていきたいなと思います。
記者:今シーズン藤田選手にとってはどんなシーズンでしたか?
藤田:怪我もあって1年間グラウンドに立っていられなかった、プレー出来なかったので悔いが残るシーズンでした。残念なシーズンだったと思います。
記者:怪我をして離れていた期間は歯がゆい思いもされていたかと思いますが、どんな気持ちでいましたか?
藤田:自分の中ではもっと早く復帰できると思っていたのですけど、思ったよりも長引いてしまい歯がゆい思いをしていました。復帰して、また怪我をしてシーズンが終わってしまったので、本当に悔しいシーズンだったなと思っています。
記者:チームとして今シーズンは、どういったシーズンだったのでしょうか?
藤田:2年連続最下位ということで、自分の原因もあると思うし、チームのために闘えなかった悔しさもあります。この結果を受け止めて、来シーズンはもう一度優勝争い、CS進出を一からやり直して目標としてやっていきたいと思います。
記者:足りなかったもの、優勝したシーズンとの違いはありますか?
藤田:優勝した年は、投手と野手と噛み合った闘いが出来ていたのですけど、どうしても今年は野手陣がピッチャーを助けてあげることができないシーズンだったなと思います。ピッチャーは良く頑張ってくれたなと思いますので、野手陣が来シーズンはしっかりピッチャーを盛り上げて良い闘いが出来たら良いなと思います。
記者:自身としては打率チームトップ、盗塁も8つと素晴らしい活躍だったと思いますが、いかがですか?
藤田:全く満足していません。143試合を戦えて、レギュラーで出て、それで結果が良ければ良いシーズンだったと言えるのですけど、自分の中でも、怪我で泣いたシーズンだったので、もう一度一からやり直して来シーズンは全試合出場して、チームの勝利に貢献出来るように体作りを一からやり直したいと思います。
記者:怪我もあってタイトル獲得も難しくなりましたね。
藤田:野球人として怪我するとタイトルというのはなかなか難しくなって来るので、来シーズンは一年間を闘って、ベストナイン・ゴールデングラブを取れるよう頑張りたいと思います。
記者:今シーズンは満塁ホームランもありましたが、一番印象深い出来事はどんなところですか?
藤田:怪我から復帰した時のコボスタ宮城でのファンの声援が嬉しかったです。復帰戦のあの試合が一番心に残っています。そのためにも来シーズンはファンの皆さまに喜んでいただける闘いをしないといけないと思ったシーズンだったので、来シーズンは頑張りたいと思います。
記者:来シーズンは新監督の下で始まりますが、どのような貢献をしたいですか?
藤田:グラウンドも天然芝になるということになっているので、監督も代わられると言うことで、また新しい楽天イーグルスを見せることが出来ると思うので、その中でしっかりと闘っていきたいと思います。
記者:最後にファンの皆さまにメッセージをお願いします。
藤田:2年間、悔しいシーズンになっているので、来シーズンはもう一度ファンの皆さまと一緒になって、最後は笑顔で終われるシーズンにしたいと思っています。これからも応援をよろしくお願いいたします。
記者:今シーズンを終えて、いかがですか?
嶋:怪我もあり、思いどおりにいかない時期が多く、長いシーズンでした。
記者:最下位という結果に関しては、どう感じていますか?
嶋:キャプテンとしてうまく若い選手とベテランをまとめることが出来なかったと思います、経験の少ない若いピッチャーや野手が多くいる中で、うまくアドバイスが出来ませんでした。その結果が最下位ということだと思います。この結果を自分自身しっかりと受け止めなければいけないと思います。
記者:シーズンを振り返ると前半戦までは多くの負け越しがなかったと思いますが、手応えはどうでしたか?
嶋:前半戦は5割付近でいけたのですが、勝負の夏場で5連敗・6連敗と何度も連敗してしまい粘れなかったと思います。
記者:個人としての成績や数字に関しては、いかがですか?
嶋:何ひとつ誇れる数字がないシーズンでした。キャッチャーというポジションは自分の成績よりもチームが勝って認められるポジションだと思うので、チームも最下位で数字としても恥ずかしいと思います。
記者:怪我などで一軍を離れていた時は、どのようなことを考えて過ごしていましたか?
嶋:チームが8連敗と波に乗れていない時期だったので、少しでも早く戻りたいといつも思っていました。
記者:ピッチャー陣の防御率が良かったと思いますが、リードしていてどのように感じていましたか?
嶋:登板数が多く、1年間ブルペンのピッチャーには毎日毎日負担をかけたと思います。先発のピッチャーもなかなか勝ち星は伸びなかったですが、6回・7回までしっかりゲームをつくり接戦に持ち込む試合が多かったので、ピッチャー陣は粘り強く投げたと思います。特に松井裕樹は初めてやるポジションにもかかわらず結果を残しましたし、2年目とは思えないマウンドでの立ち振舞いで、チームの柱として1年間フル回転してくれて、本当に感謝しています。
記者:来シーズンに向けて、どのように向かっていきたいですか?
嶋:このような悔しい思いはもうしたくないですし、最終戦や引退セレモニーをもう少し気持ちよくやるためにはシーズン最低でもAクラスにいることが必要だと思います。今日のような試合では来年もBクラスが見えてくると思うので、もう1度今日の負けを恥ずかしいと思って気を引き締めてやっていきたいです。
記者:長いシーズンを終えて、率直なお気持ちを教えてください。
銀次:ファンの皆さまには本当に申し訳ないなという気持ちが凄く大きいです。
記者:自身のシーズンを振り返って、どんなシーズンでしたか?
銀次:どんなシーズンというか、まあ・・・。怪我で3ヶ月位いなかったので。もちろんチームには迷惑をかけたし、ファンの方々にも迷惑をかけたなというのはありますね。
記者:5月の怪我までは打率3割をキープしていました。あの怪我が大きかったのではないですか?
銀次:そうですね、まあ自分の中では3割打って普通だと思っているので。もちろん打てる自信もあるし。ただ、そこはしょうがないと思います。付き物なので、怪我は。
記者:3ヶ月間、二軍で調整してきて感じたことはありますか?
銀次:テレビで試合を見ていたのですけど、どうしてもこう、雰囲気がちょっと悪いなと思う時はありましたね。それを無くしていけたら良いなっていうのはありますね。
記者:今シーズンは規定打席には達しませんでしたが打率3割を残しました。ずっと磨きをかけて来たバッティングに関しての手応えはいかがですか?
銀次:最初の方はやっぱり手応えが凄くあったのですけど、怪我をして3ヶ月位は離れたので。それでまたちょっと感覚がおかしいというか、おかしくはないのですけど、ちょっと忘れている部分もあったので。またそれをオフで取り組んでいけたら良いなと思っています。技術を。
記者:チームとしては2年連続最下位になりましたが、この結果をどう受け止めますか?
銀次:素直に受け止めて練習するしかないので。皆が死ぬ気で練習して、やっていくしかないと思います。
記者:ユニフォームを脱いだ大久保監督とは二軍時代から指導を受けて来ました。
銀次:そうですね、デーブさんが自分を使ってくれて。星野さんもそうですけど。デーブさんも凄く推してくれたと周りから聞いているので。恩返し出来なかったことは悔しいですけどね。もっともっと活躍して恩返しが出来れば良いなと思っています。
記者:来シーズンに向けてこのオフはどのように過ごしますか?
銀次:バットをずっと振るしかないじゃないですか。結果はついてこないと思うし。去年以上に今年のオフは振り続けたいと思っています。
記者:梨田監督に対する印象はありますか?
銀次:あまりお会いしたことはないのですけど、穏やかなイメージはありますね。監督が思うような野球ができたら良いなと思っていますね。
記者:最後に、来シーズンの銀次選手の目標を教えてください。
銀次:もちろん、ずっと目標である首位打者を取って。後は、日本一ですね。
記者:チームとしてはどのようなシーズンでしたか?
則本:なかなか波に乗れず、苦しい試合展開がすごく多くて、一年間通して応援していただいたファンの方々に応えられなかったので・・・。すごく残念なシーズンになってしまったかなと思います。
記者:個人としてはいかがですか?
則本:個人としても、勝ち星を伸ばすことができませんでしたし、負けの数の方が先行してしまったシーズンだったので、納得は全然できないですけど、一年間しっかりとローテーションを守りきったということは、来シーズンに繋がる要素ではあると思います。
記者:今シーズンは好投しながらも、なかなか勝ち星が付かない試合が多かったと思いますが・・・?
則本:勝てなかったことには理由があると思います。テンポが悪かったり、チームが先制するまで我慢できない試合があったので、そういうものを消していっていれば、勝ち星はついて付いてきたと思うので。良かった試合・悪かった試合を全て含めてシーズンが終わったので、また反省して来シーズンに向けてプラスのものにしていければと思っています。
記者:3年連続二桁勝利をチーム状況が厳しい中で達成しました。
則本:3年連続二桁勝利を達成することが出来たのはすごく良かったと思いますが、自分一人の力では絶対に出来ることではないので、周りの方々に感謝して、これからも連続して二桁勝利が出来るように、明日から今後に向けて準備していきたいと思います。
記者:星野前監督から「3年やってこそのエース」と言われていましたが、その言葉をどのように受け止めていますか?
則本:今年一年間投げきって、その言葉の重みを痛感したといいますか、3年続けて結果を残すということがどれだけ大変なものか今年は思い知らされたと思います。僕自身、まだまだエースと呼ばれるには程遠いと思いますので、ここから一歩一歩成長して、今後も安定した成績を続けられるように頑張りたいです。
記者:今年は奪三振王にも輝きました。
則本:シーズン通して積み重ねて、タイトルを取れるということはすごく嬉しいことです。勝ち星と一緒で、僕一人では無理なので、一緒にプレーしてきたチームメイトや監督・コーチ・裏方さんに感謝をして、喜びをみんなで分かち合いたいと思います。
記者:奪三振王とは則本選手にとって、どのようなタイトルですか?
則本:難しいですけど、こうして奪三振王を取れるようになったのも斎藤隆さんにフォークボールを難しさも合わせて教えていただいてからこそ、今の僕があると思います。そういった意味で、隆さん、小山さん、永井さんにも、チームのみんなにも感謝して、今後も奪三振王だけではなくタイトルに向かって頑張れたら良いかなと思います。
記者:楽天イーグルスのエースとしてファンの皆さんに力強くメッセージをお願いします。
則本:今シーズン、ホントにファンの方々の応援に中々応えられなかったシーズンでしたが、最後まで温かい声援をありがとうございます。 来年は、ファンの方々の声援に応えられるように、一生懸命がんばりますので、これからも熱い声援をよろしくお願いいたします。
記者:シーズン終わった率直な感想を教えてください。
松井裕:大変でした。一軍というプレッシャーの中で闘ってきて、1年間は長いなと感じました。
記者:クローザーとして33セーブを記録しましたが、この数字に関してはいかがですか?
松井裕:セーブは一人で出来るものではないので、多くのピッチャーに繋いでもらったり、たくさん点をとっていただいたり、多くの先輩方に支えていただいた結果だと思います。
記者:素晴らしい成績を残した一番の要因は何だと思いますか?
松井裕:フォーム改善です。田中さん(ヤンキース)と一緒に行った自主トレで手応えを掴んで、一年間を駆け抜けることが出来ました。
記者:クローザーとしての達成感をどのように感じていますか?
松井裕:先発ピッチャーや勝ちが付いたピッチャーに「ありがとう」と言われることが最高に嬉しいです。
記者:逆にクローザーとして苦しかった時はどのような時ですか?
松井裕:苦しかったというより、1点差で先発ピッチャーに初勝利がかかっている場面などでの登板はプレッシャーがきつかったです。
記者:登板数が増えてきた中での疲労感はいかがですか?
松井裕:63試合という多くの試合に出場させていただいて感謝しています。そして何より自分の状態を把握して、コンディショニングをしてくださったスタッフの皆さまに感謝しています。最後は11連戦ということで、体の疲れもピークに達していましたが、スタッフの方々のおかげで何とか乗り切ることができました。
記者:クローザーを務めて得たことを教えてください。
松井裕:プレッシャーの中でのふんばりなど勝負どころでのピッチング、「勝負感」を鍛えることが出来たと思います。
記者:今年はクローザーでしたが、来年はどのような役割を担いたいですか?
松井裕:来年に向けては正直まだ見えないですが、与えていただいたポジションで全力でやりたいと思います。
記者:今シーズンに学んだことをどのように活かしていきたいですか?
松井裕:長いイニングをやるならバッターとの駆け引きを活かして効率的なピッチング、引き続き後ろをやるなら今年培ったことを活かしてやっていきたいです。
記者:斎藤隆選手の引退についてはどのように感じていますか?
松井裕:物心ついた時からメジャーで活躍していた凄い方と同じユニフォームを着てやれるとは思っていなかったです。中継ぎとしてのケアの大切さや、コンディショニング面での部分でたくさん教えていただきました。
記者:新体制となりますが、来シーズンに対する意気込みを教えてください。
松井裕:出場機会をいただければ全力で頑張るだけなので、全力で準備したいと思います。どのようなポジションでも、チームのために1球でも多く投げたいです。