2013/01/29 (火)
チーム

ジョーンズ選手&マギー選手の入団会見

ジョーンズ選手&マギー選手の入団会見

本日、アンドリュー・ジョーンズ選手とケーシー・マギー選手が日本製紙クリネックススタジアム宮城で入団会見を行いました。

アンドリュー・ジョーンズ選手との契約合意に関して

ケーシー・マギー選手との契約合意に関して

■立花陽三 代表取締役社長

立花陽三 代表取締役社長

本日はお忙しい中お集まりいただきましてありがとうございます。2人が我々のチームに入ってきてくれたことを本当に誇りに思っています。また、今日の午前中に短い時間ですけれどもお邪魔させていただいて、やはり彼ら自身も考えることが多く、我々が勝つことで復興の力に少しでもなることができればと言っています。我々の良きチーム、良きファミリーとして闘って、チャンピオンフラッグを勝ち取りたいと思っています。これから1年間一緒に闘っていきますので、よろしくお願いします。

■記者会見

アンドリュー・ジョーンズ選手

アンドリュー・ジョーンズ選手

ケーシー・マギー選手

ケーシー・マギー選手

ジョーンズ:はじめまして、アンドリュー・ジョーンズです。本日ここに来れたことを嬉しく、誇りに思っています。日本には今まで何度か来日したことがあるのですが、シーズンを通して日本でプレーすることはもちろん初めてになります。イーグルスの皆さまとともに、少しでも多くの勝利に貢献すること。そして、自分自身の人生において新たなチャレンジと捉えて、しっかりとそのチャレンジに向き合って、チームの勝利に貢献していきたいと思っています。1年間よろしくお願いします。

マギー:アンドリューと同じように、ここにいることを嬉しく、とても興奮しています。来日する日が徐々に迫ってくるにつれて、1日1日その興奮だったり、楽しみだったり、期待というものがどんどん膨らんできて来日する日を待てずにいました。チームメイト・スタッフ・イーグルスの方々との新たな出会いをすごく楽しみにしていますし、ただ日本にプレーしにきたわけではなく、アンドリューとともに、優勝をするためにこのイーグルスに来ましたので、その目標をしっかり達成できるようにチームメイトの人たちともしっかりと協力しながら一生懸命プレーしていきたいと思います。

記者:日本の印象を聞かせてください。
ジョーンズ:先ほども申し上げた通り、日本への来日は初めてではなく、11歳の時にリトルリーグで来日したのが初めてで、2度ほど日米野球で来日しています。その3回の来日の際に感じたことは、人々、それからコーチ、色々な方々が互いをリスペクトし合いながら野球をやっている。そんな印象を受けていましたので、日本についての野球、日本そのものについてということにすごく好印象を持っています。ただ、1年間通して日本で野球をしたことがなく、新たな経験になりますので、そこについてはこれから一生懸命に色々な新たな体験をしたいと思っています。それから、イーグルスではホームランを打てる長距離バッターが必要としていることを聞いたので、その期待にしっかりと応えられるようにしたいです。立花社長やスカウトの方々と色々と話しをしながらイーグルスに入団することを決意したことに関しては、時間がかからず、短時間で決められたので、その想いを胸に今ここにいます。期待に応えられるように頑張っていきます。
マギー:私は日本に来るのが今回初めてになります。ただ、日本との関係は12歳の頃に、神戸のチームがアメリカに来まして、1週間、ログキャビンで一緒に生活した経験があります。そこで大きな2つのことを感じたのですが、12歳ながら皆が全員に野球に向き合っていたことが1つ。そして、上手くなろう、上達しようという向上心が毎日凄かったと、日本の子供たちを見ながらそんな印象受けました。昨日に来日してから約24時間が経ちました。この24時間の間に新たな人たちに出会ったり、仙台の街を少しだけですけども見ることができて、今のところはすごく楽しく、それから今後、仙台の街をもっと見れる、仙台の人たちにもっと出会える、そんなことが楽しみになるような24時間でした。これからどんどん仙台、チームの色々な人たちと深く関わっていきたいです。

記者:午前中に被災地を訪問したことでの印象を聞かせてください。
ジョーンズ:まず一言で言うと、言葉になりませんでした。その時に家族・子供たち・知り合いの人々がその場で地震や津波を経験したことを考えただけで、3月11日の東日本大震災について、言葉にできることは何もありませんでした。ただ、今まではニュース・雑誌・新聞といったものでしか見ること、聞くことでしか情報を得ることができませんでしたが、今日は実際に自分の目で見ることができて、どんなに凄まじいものだったのかということを感じることができました。これからこの経験を生かして、まだ次どんなことが起こるか分かりませんので、この経験を生かして、対処できるよう長い時間がかかるとは思いますが、一歩一歩復興に向けて頑張っていって欲しいと。そういった願いを感じました。
マギー:3月11日の当日、私はアメリカで野球をしていました。斎藤隆選手と一緒にミルウォーキーでプレーをしていました。斎藤選手が家族や友人に電話をかけていたので、もの凄いことが起こったんだろうなと、そんな感覚はありました。ニュースでもテレビでも見て知ってはいましたが、実際に目の当たりにして、本当にとてつもないことだったのだなと感じました。私も1人の父親、家族の大黒柱なのですが、今日行った閖上中学校でも犠牲になられた児童がいるという話を聞いて本当に心が痛みましたし、その家族がどういうことを想い、これまで過ごしてきたのかと思うとすごく心が苦しくなりました。少しでも、そういった現場を自分と共有できたということは色々とプラスになってくると思います。被災者の方々が過去に生きるのではなく、少しでも前を向いてもらえるように、野球というものは彼らが経験した地震や津波ほど大きなものではないかもしれないですが、毎日夜、何時間かここに来て、その時間を楽しんで帰ってくれれば良いのかなと思いますので、この数時間が楽しくなるよう、我々ができることをやっていければと思いました。

記者:日本のプロ野球でプレーすることを決めた理由と、楽天イーグルスに入団することを決めた理由を聞かせてください。
ジョーンズ:自分にとっての最大のチャレンジは、毎日プレーし続けることであり、試合に出続けることです。それを自分は求めていました。立花社長や、ホワイト国際スカウト、安部井スカウト部長と色々と話をしながら、日本に来ることを決断しました。自分は6歳から野球をやっているので、野球しか知らない男です。ですので、毎日グラウンドに出て、一生懸命プレーをして、それが人生だし、自分のスタイルだと思っています。その可能性を与えてくれるチャンスのあるチームを探していました。正直に言うと、他のチームやアメリカ国内含めてオファーがありましたが、楽天イーグルスに入団することを決めた要因というものは、先ほども申し上げました通り、球団の方から良いチームだと聞いていましたし、お互いにリスペクトし合いながらプレーしている。そんなチームだと常々聞いていましたので、楽天イーグルスに入団を決めた要因はそういったところです。
マギー:私もアンドリューと似ているのですが、今年30歳になりまして、自分の中ではもっともっとできるという想いがあります。小さな頃からの夢でもあった、プレーをするという単純でもありますが、愛する野球をするということについて、何が1番かと考えた時に、日本に行くということが1番の正しい選択ではないかと思いまして、今回来日することを決めました。もちろん、米国内でのオファーもありましたし、選択肢の1つでもありました。ただ、メジャーリーグでプレーしているというステータスのためだけにプレーすることは自分の中で正しいことだとは全く思いませんでした。何よりも自分の愛する野球を毎日プレーできる。そのために何が正しいのか考え抜いた結果です。ホワイト国際スカウトとも何度もお話をさせていただき、昔メキシコでも対戦相手として戦ったこともある、非常に尊敬できる人物ですので、彼とは何度も話をして、イーグルスで今どんな選手を必要としているのか、イーグルスが今とんなチーム状況なのかなど、そういったことを何度も話し合い、いま楽天イーグルスに必要な力を自分がスポットとして補うことができればと思います。我々の力で楽天イーグルスをもう1つ上へ。もう1つ先のステージへと押し上げることができれば良いと思い、楽天イーグルスに決めました。

記者:アメリカで輝かしい実績を持つジョーンズ選手ですが、日本ではどんなプレーを見せたいですか?
ジョーンズ:私が今まで残してきた実績については過去のものなので、その実績がどうと言うつもりはないです。ただ日本に来て、毎日プレーをして、1つでも多くの勝利に導くことが仕事だと思っています。ただ、私はパワーヒッターであるということは自負しておりますので、そのパワーといった面で攻撃力と言うか、ホームランを生み出せればいいと思っています。隣にいるケーシーもとてもモチベーションが高く、毎日話をしているのですが、1日でも早くグラウンドに出て打ちたいねと昨日からずっと言っていますので。本当に2月1日の春季キャンプスタートが待ちきれない気持ちです。

記者:Kスタ宮城でホームラン何本打ちますか?
ジョーンズ:100本打ちます(笑)。というのは冗談ですけれども、Kスタ宮城がホームランが出にくい球場だということは話で聞いています。でも、まずは実際に自分でこのKスタ宮城でプレーをして、経験したいと思っています。何本という数字を掲げるよりは、プレーで自分の力を証明することができればと思います。打っていく過程で見えてくる数字などがあれば、その時考えたいと思います。

記者:WBCで第2ラウンドで日本と対戦する可能性があります。同じチームメイトでもある田中投手との対戦もありえると思うのですが、田中投手の印象を聞かせてください。
ジョーンズ:まず、田中投手についてはまだ自分の目でピッチングを見ていません。ただ、良いことばかり、どんなに凄いピッチャーなのかということは昨日の夕飯の時も聞きましたし、アメリカにいた時から聞いていましたので。そういった意味では対戦する機会があるならば凄く楽しみです。野球はチャレンジが付きものですので、好投手をどうやって打とうと思うか、打ち崩すかを考えるのが野球だと思うので、自分ができることをやっていけたらと思います。ただ、そうなるにはオランダが第2ラウンドに進まなければいけないので、第1ラウンドをまず突破することを目標にして、日本のチームは必ず勝ちあがってくると思うので、オランダのチームも勝ち上がれるように頑張りたいです。ただ、第2ラウンドに進出するとなると、春季キャンプを抜けるということになります。隣で ケーシーが「一人ぼっちにしないでくれ。」と言ってますので(笑)、僕には第2ラウンドに上がって欲しくないようですけれども、個人としては上がって、日本という素晴らしいチームと、国際舞台の素晴らしいレベルのステージで、オランダチームとして闘っていきたいと思います。

記者:日本プロ野球での目標を聞かせてください。
ジョーンズ:目標は怪我なく、そして何よりチームが優勝することだと思っています。個人的に良い成績で何本も打ってという成績ももちろん大事ですが、その数字はチームの勝利のためにあると思っているので、まずはチームの優勝に少しでも貢献できることが今の自分の目標です。

記者:マギー選手は勝負強さが売りと聞いていますが、アピールポイントを聞かせてください。
マギー:自分の長所としては、質問でも仰られた通り、勝負強さが売りです。それがシングルヒットなのか、犠牲フライなのかは何でも良いですが、とにかくランナーをホームに還すことができるという点が自分の長所だと思っています。アンドリューほどパワーはないかもしれませんが、芯でミートする打撃で、少しでもチームに貢献できればいいと思っていますし、与えられた仕事を全うできるよう頑張りたいです。

記者:日本の野球にアジャストするために、何が重要と考えていますか?
マギー:アメリカの野球と日本の野球では違いがあると思っています。まずはじめに春季キャンプについてはアメリカとはやり方であったり、時間、そういったことが違うと聞いていますので、そこにはしっかりアジャストしていけたらと思います。野球の良いところは試合が始まってしまえば、世界中どこの国でも、ピッチャーはホームに向けてボールを投げるし、バッターはピッチャーが投げたボールを打ちます。そこに関しては世界共通だと思っていますので、試合が始まってしまえばそこに集中したいです。野球以外の部分でも、少しでも慣れていければと思います。

記者:日本プロ野球での目標を聞かせてください。
マギー:毎日試合に出て、毎日勝つことが目標です。それがチームの優勝に繋がっていくと思います。個人的な成績も、チームが勝つことによってついてくると思いますのが、チームが勝たないと個人の成績は何の意味もなさないと思うので、まずはチームが勝つことを目標に頑張りたいです。あとは、自分の人間性であったり、人柄をチームメイトの間で共有をできるような関係を築いていけたらと思います。

アンドリュー・ジョーンズ選手 プロフィール

選手名
アンドリュー・ジョーンズ(Andruw Jones)
生年月日
1977年4月23日生(35歳)
出身地
オランダ(キュラソー島)
投打
右投右打
身長/体重
185cm/101kg
ポジション
外野手
背番号
25
主な獲得タイトル
・本塁打王:2005年
・打点王:2005年
・シルバースラッガー賞:2005年
・ハンク・アーロン賞:2005年
・ゴールドグラブ賞:1998年~2007年(10年連続)
・MLBオールスターゲーム選出:2000年・2002年・2003年・2005年・2006年

ケーシー・マギー選手 プロフィール

選手名
ケーシー・マギー (Casey Mcgehee)
生年月日
1982年10月12日生(30歳)
出身地
アメリカ合衆国
投打
右投右打
身長/体重
185cm/99kg
ポジション
内野手
背番号
3

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